セキスイハイムとトヨタホームを比較|違いと選び方

セキスイハイムとトヨタホームの違い4つ(揺れへの備え・断熱の標準・保証の年数・独自の設備)を比べるアイキャッチ 注文住宅・外構

セキスイハイムとトヨタホームは、どちらも鉄骨のユニット工法です。展示場で話を聞いても、似ていて違いが分かりにくいと感じる方は多いと思います。

2社の違いは、揺れへの備えの説明、断熱等級6が標準かどうか、保証の年数、それぞれ独自の設備に出ます。

我が家はセキスイハイムで注文住宅を建てた共働き夫婦です。この記事では、2社の違いを公式情報で比べ、ハイムで建てた我が家の実例も添えます。トヨタホームには話を聞いていないので、トヨタホームの情報は公式サイトをもとにしています。

セキスイハイムとトヨタホームで迷っている方や、どちらの展示場から見に行くか決めたい方は、参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 2社の共通点と違いの一覧
  • 構造・断熱・間取りで出る違い
  • 価格・保証・工期の比べ方
  • 全館空調・太陽光・車からの給電の違い
  • 向いている人と、2社に聞きたいこと

セキスイハイムとトヨタホームの違い

2社は、工場で鉄骨の箱(ユニット)をつくり、現場で組み合わせて家にする点が同じです。どちらも耐震等級3を標準にしています。

ユニット工法は、床・壁・天井までついた箱を工場でつくり、トラックで運んで、現場でクレーンを使って組み上げる建て方です。家の大部分を屋根のある工場でつくるので、雨や職人の腕による品質の差が出にくく、現場の工期も短くなります。

その反面、箱の大きさや継ぎ目の位置で、間取りに制約が出ることがあります。この長所と短所は2社の共通です。違いは、その中身の作り方と、標準の仕様に出ます。

違いを一覧にしました。

項目セキスイハイムトヨタホーム
グループ積水化学工業トヨタグループ
構造ボックスラーメン構造鉄骨ラーメン構造(パワースケルトン)
揺れへの備えユニットと外壁で受け止める(GAIASS)125mm角の太い柱と、溶接の接合部で受け止める
標準の断熱等級等級6(平屋・2階建て)商品により等級5〜6
広い空間4本の柱で支え、壁の少ない大空間をつくれるユニットは最大幅約6m・最大35帖の空間
初期保証30年(構造・防水)40年(保証プラン・屋根の仕様に条件あり)
長期のサポート60年目まで5年ごとに無償の診断延長して最長60年
全館空調快適エアリー(床下から暖める)スマート・エアーズPLUS(ダクトで天井と床から送る)
独自の設備太陽光の搭載実績25万棟超クルマde給電(停電時に車を電源に)
各社の公式サイトをもとに作成(2026年10月時点)。商品・地域・間取りで変わる場合があります。

同じユニット工法でも、揺れへの備え・断熱の標準・保証の年数・独自の設備に違いが出ます。

構造|同じユニット工法でも強さの出し方が違う

セキスイハイムは、柱と梁(はり。横に渡して、床や屋根の重さを柱へ伝える部材)を溶接で一体にした箱を「ボックスラーメン構造」と呼んでいます。揺れは、ユニットの箱と外壁を組み合わせた「GAIASS(ガイアス)」で受け止めます。免震や制震の装置に頼らない仕組みとして発表されたものです。

トヨタホームは、鉄骨ラーメン構造の「パワースケルトン」です。柱は125mm角で、トヨタホームは業界トップクラスの太さとしています。柱と梁のつなぎ目には変形を防ぐプレートを入れ、プレートがない場合の約35倍の強さがあると説明しています。

セキスイハイムとトヨタホームの構造のちがいの図。セキスイハイムはユニットの箱と外壁で揺れを受け止め、トヨタホームは125mm角の太い柱と、つなぎ目の中のプレートで強さを出す

強みとして説明しているのは、ハイムが箱と外壁の組み合わせ、トヨタが太い柱とつなぎ目です。

ほかの鉄骨の会社との違いは、鉄骨ハウスメーカー6社の比較にまとめています。

断熱|ハイムは等級6が標準、トヨタは商品で変わる

断熱等級は、家の熱の逃げにくさを国の基準で表した数字です。6は5よりひとつ上の等級で、冬に室温が下がりにくく、冷暖房の電気代も抑えやすくなります。鉄は熱を伝えやすいので、鉄骨の家ほど断熱の作り方が大事になります。

セキスイハイムは、2024年1月から、平屋・2階建ての戸建て全商品で断熱等級6を標準にしています(寒冷地や沖縄などの地域は除く)。

トヨタホームは、シンセ・コードが等級6に標準で対応し、エスパシオは等級5の基準をクリアとしています。全体では、等級6は要望に応じて対応する形です。

どちらの会社でも、窓の数や大きさで実際の等級は変わります。セキスイハイムは「プランなどの条件によっては等級6に適合しない場合がある」と公式に書いています。

我が家の場合

打ち合わせの途中で、窓が多くて一度は等級5になりました。3枚ガラスにしても足りず、窓を16か所から13か所に減らして6に戻しています。鉄骨住宅の断熱等級については、断熱等級6の鉄骨ハウスメーカーに詳しく書いています。

間取り|どちらも大空間に対応。制約は箱の継ぎ目

ユニット工法は、工場でつくった箱を組み合わせて家にします。箱の大きさや継ぎ目の位置で、置けるものが決まるのは2社とも同じです。

セキスイハイムは、ユニットの4本の柱に力を集中させることで、壁や筋交い(柱と柱の間に斜めに入れる補強材)を減らした大空間をつくれると説明しています。

トヨタホームは、ユニットの大きさを最大幅約6m・天井高約2.6mとしています。ユニットのつなぎ目を梁で補強する「ワイドスパン工法」で、最大35帖の柱のない空間もつくれると説明しています。

広いリビングを考えているなら、2社に同じ広さで間取りを出してもらうと、柱や継ぎ目がどこに出るかの違いが分かります。

我が家の場合

20畳のLDKと夫婦それぞれの書斎は、希望どおりに取れました。一方で、浴室の向き・階段の向き・インナーバルコニーの位置・床下収納の場所・土間収納の段差の5つは、ユニットの都合で変えられませんでした。経緯はセキスイハイムで後悔したことにまとめています。

価格|坪単価は公表されていない

2社とも、坪単価を公式には出していません。ネットの坪単価ランキングは、含める費用や集め方がばらばらなので、そのまま比べるのはおすすめしません。

比べるなら、同じ広さ・同じ間取りで、建物の総額の見積もりを出してもらうのが確実です。太陽光や蓄電池、外壁の種類、値引きでも金額は大きく変わります。

見積もりで並べたい項目
  • 建物本体の金額
  • 屋外の給排水・電気の引き込みなどの付帯工事
  • 太陽光・蓄電池・全館空調などのオプション
  • 登記やローンの手数料などの諸費用
  • 値引きの金額と、その条件

会社によって、本体に含める範囲が違います。総額で並べないと、安く見えた会社があとから高くなることがあります。

価格は坪単価ではなく、同じ条件の総額で比べます。

我が家の場合

建物総額は3,892万700円(36.48坪・2026年1月時点の資金計画書)です。値引き5本・合計474万1,000円が入ったあとの金額で、外構は含みません。内訳はセキスイハイムの値引きと見積もりで公開しています。

保証|初期30年と40年。延長の条件も比べる

セキスイハイムは、構造と防水が30年保証です。引き渡し後の3回の点検と、25年目までの5年ごとの診断を受け、必要な補修をすることが条件です。2026年4月からは、60年目まで5年ごとに無償の診断を受けられるようになりました(65〜100年目は希望者のみ)。

トヨタホームは、保証プラン「アトリスプラン・エース」で初期40年です。屋根の仕様などに条件があり、条件に合わない場合は30年になります。延長すると最長60年で、20年目には雨水の侵入を防ぐ部分の有償メンテナンスが必要です。

どちらも、保証を続けるには会社の点検を受け、指摘された補修を行うことが条件です。補修は有償になることが多いので、保証の年数が長いほど安心とは限りません。

年数だけでなく、何年目にいくらのメンテナンスが要るかを聞いておくと、長く住んだときの費用が見えます。

工期と品質|どちらも家の大部分を工場でつくる

トヨタホームは、住まいの約85%を工場でつくり、最大500項目の検査をしているとしています。鉄骨のサビ止めには、自動車と同じ「カチオン電着塗装」を使っています。

セキスイハイムは、構造体をつくる工程の86%を機械で行っています(2023年度)。現場で箱を組み上げる「据付」は1日で終わり、その日のうちに屋根の防水まで進むと説明しています(規模や天候で延びる場合があります)。

工場でつくる部分が多いと、雨の影響を受けにくく、現場の工期も短くなります。

品質と工期は、2社とも工場生産の強みが出る部分です。

我が家の場合

据付は1日で終わりました。工事が始まってから引き渡しまでは約4か月でした。

全館空調|快適エアリーとスマート・エアーズの違い

全館空調は、家全体を1つの仕組みで冷暖房し、部屋ごとの温度差を小さくする設備です。セキスイハイムは「快適エアリー」、トヨタホームは「スマート・エアーズPLUS」を用意しています。

セキスイハイムの快適エアリーとトヨタホームのスマート・エアーズPLUSの違いの図。快適エアリーは床下の機械から床を通して1階を暖め、2階は2階用の室内機から空気を送る。スマート・エアーズPLUSは小屋裏と基礎に通したダクトで、2階は天井から、1階は床から空気を送る

セキスイハイムは、床下に冷暖房・除湿ユニットを置き、床下の空間から家全体を暖めます。2階の下には床下がないので、2階は2階用の室内機から部屋に空気を送ります。

トヨタホームは、小屋裏と基礎に通したダクトで空気を送ります。2階は天井から、1階は床から吹き出す形です。壁にエアコンが並ばないので、部屋をすっきり見せやすいと説明しています。

項目快適エアリースマート・エアーズPLUS
暖め方床下に冷暖房・除湿ユニットを置き、床下の空間から1階を暖める。2階は2階用の室内機から送る小屋裏と基礎に通したダクトで、2階は天井から、1階は床から送る
1階と2階階ごとに分けて運転できる階ごとに強弱をつける「2in1システム」
換気第一種換気(熱交換)第一種熱交換換気(2時間に1回、家全体の空気を入れ替え)
フィルターHEPAフィルター(0.3μm以上の微粒子を99.97%捕集)HEPAフィルター(0.3μm以上の微粒子を99.97%除去)
お手入れ(公式)2〜3か月に1度、プレフィルターに掃除機。HEPA・NO2フィルターは5年に1度交換(有償)公式ページに記載なし
各社の公式サイトをもとに作成(2026年10月時点)。

2社とも、1階と2階を分けて運転でき、HEPAフィルターと熱交換換気を備えています。違いは、ハイムが床下に機械を置いて床から暖めること、トヨタがダクトで天井と床から送ることです。

我が家の場合

快適エアリーは付けていません。営業担当の概算は150万〜200万円で、維持費やフィルター掃除の手間を考え、最初から候補に入れませんでした。代わりにエアコン3台で暮らしています。くわしくはセキスイハイムで快適エアリーなしに書いています。

太陽光・設備|どちらも太陽光と車の給電に対応

セキスイハイムは、太陽光発電を載せた家を25万棟以上建てています。蓄電池や、天気予報をもとに蓄電池への充電を自動で調整する機能も用意しています。電気自動車と家をつなぐ「VtoHeim」もあります。

トヨタホームも、太陽光発電と蓄電池、V2H(電気自動車の電気を家で使う設備)を用意しています。独自なのは、停電のときに車を家の電源として使う「クルマde給電」で、トヨタホームは業界初の仕組みとしています。

どちらも太陽光・蓄電池・V2Hを選べます。違いは、ハイムの太陽光の実績と、トヨタのクルマde給電です。

我が家の場合

太陽光6.36kWと蓄電池4.9kWhを載せています。オール電化で、2026年8月分の電気代は8,171円、売電は11,448円でした。月ごとの記録はセキスイハイム オール電化の電気代にまとめています。

どっちが向いている?タイプ別の選び方

セキスイハイムが向いている人
  • 断熱等級6を標準で取りたい
  • 太陽光の搭載実績が多い会社で選びたい
  • 実際の大地震での被害データを見て選びたい
トヨタホームが向いている人
  • トヨタの車を停電時の電源にも使いたい
  • 初期保証の長さを重視したい

迷ったら、2社に同じ広さ・同じ間取りの条件で見積もりと間取りを出してもらうと、違いが数字で見えます。

迷ったら確認したいこと

2社に同じことを聞くと、違いが比べやすくなります。

2社に同じように聞きたいこと
  • この間取りで、断熱等級6は取れるか
  • 揺れを抑える仕組みは何か。制震装置は標準か、付けられるか
  • 地震でユニットの継ぎ目の壁紙が切れたとき、補修は保証の対象か
  • この広さのリビングで、柱や継ぎ目はどこに出るか
  • 同じ広さ・同じ間取りで、建物の総額はいくらか
  • 初期保証の条件と、延長に必要なメンテナンスの時期と費用
  • 太陽光・蓄電池・V2Hを付けた場合の金額
  • 全館空調を付けた場合の金額と、フィルター交換の時期・費用

共働きで2社の展示場を回るだけでも大変です。我が家も、打ち合わせまで進めたのは3社が限界でした。何社まで比べればいいかはハウスメーカーは何社見る?に書いています。

まとめ|セキスイハイムとトヨタホームの違い

セキスイハイムとトヨタホームの違いをまとめます。

  • 2社とも鉄骨のユニット工法で、耐震等級3が標準
  • 揺れへの備えとして、ハイムは箱と外壁、トヨタは太い柱とつなぎ目を強みにしている
  • 断熱等級6は、ハイムが平屋・2階建ての全商品で標準、トヨタは商品で変わる
  • 大空間は2社とも対応。柱や継ぎ目の位置は間取りで確かめる
  • 初期保証はハイム30年、トヨタ40年(条件あり)
  • 太陽光・蓄電池・V2Hは2社とも対応。トヨタには独自のクルマde給電がある

気になる点が見えたら、上の質問を持って、2社に同じ条件で話を聞いてみてください。

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