ハウスメーカーは何社見る?4社に資料請求した本音

新築準備・家づくり

「ハウスメーカーって、結局何社くらい見ればいいんだろう」——家づくりを始めたばかりの頃、我が家もずっとこれで迷っていました。

3社でいいのか、5社は見るべきか、10社比較しないと損をするのか。調べても「できるだけ多く」としか書いていなくて、共働きの現実と噛み合わないんですよね。

我が家は共働きで、2026年3月にセキスイハイムで建てた家に入居しました。資料を請求したのは4社、実際に展示場へ行って打ち合わせまで進めたのは3社です。

この記事では、なぜ3社で止まったのか、そしていま戻れるなら何社にするかを、判断の材料ごと書きます。こんな方に読んでいただけたらうれしいです。

  • ハウスメーカーを何社比較すればいいのか決めかねている方
  • 共働きで、展示場を回る時間がなかなか取れない方
  • あまり回らずに決めて、後悔しないか不安な方

我が家は4社に資料請求して、打ち合わせまで進めたのは3社

まず、我が家の実際の数字からお伝えします。

  • 資料を請求した会社……4社
  • 展示場に行って打ち合わせまで進めた会社……3社(ファイブイズホーム/ノーブルホーム/セキスイハイム)
  • 契約した会社……1社(セキスイハイム)

ここで補足しておきたいのが、この3社は「軽く見て回った3社」ではないということです。断った2社とも、それぞれ3〜5回ずつ打ち合わせを重ねたうえでお断りしています。1社あたり3〜5回ということは、2社ぶんだけで10回前後。見学して即決めた話ではなく、それなりに時間をかけた結果の3社でした。ちなみに最終的に契約したセキスイハイムとは、契約後やインテリアまで含めると30回ほど打ち合わせをしています。契約前5回・契約後20回・インテリア5回という内訳は注文住宅の打ち合わせ回数は?我が家は30回でしたに書きました。

つまり「何社見るか」を考えるときは、1社につき打ち合わせが3〜5回ぶら下がってくる前提で数えたほうが実態に近いということです。5社見るなら、単純計算で15〜25回。ここが最初の判断材料になります。

なぜ3社で止まったのか|共働きは「予定が合う日」がそもそも少ない

資料は4社ぶん届いたのに、打ち合わせまで進めたのは3社。理由はシンプルで、時間と体力が足りませんでした

展示場に行くには、夫婦そろって動ける日が要ります。共働きだと、この「そろって空いている土日」がそもそも多くありません。そのうえ展示場は1社見るだけでも半日仕事です。案内を受けて、要望を聞かれて、次回の日程を決めて——1日に2社回ろうとすると、2社目はもう頭が回っていませんでした。

もうひとつ大きかったのが、「早く建てたい」という気持ちです。比較を丁寧にやるほど着工は遅れます。ここは完全にトレードオフでした。

そして、これは誰も悪くない話なのですが——展示場は同時に営業の場でもあります。もちろん仕事なので当然ですし、無理に押されたわけでもありません。ただ、行くたびにこちらも身構えるぶん、回れば回るほど消耗していく感覚はありました。

結果として「3社見たならもう十分だろう」と自分たちを納得させて、そこで打ち止めにしました。

ただ、ここは我が家が恵まれていた部分もあります。夫婦とも不定休で、平日に打ち合わせを入れられることが多かったんです。「この日のこの時間で」とこちらから提案しやすく、日程調整そのもので止まることはあまりありませんでした。

もし土日休みの方だと、ここはもっと大変かもしれません。担当者の方は何組も並行して担当されているので、土日に希望が集中すれば、次の打ち合わせが2週間後——ということも起こりうる気がします。しかも回るハウスメーカーが増えれば、その日程調整もハウスメーカーぶん発生します。3社なら3社ぶん、5社なら5社ぶんです。

比べている間にも時間は進む|いいと思った土地が売れていました

これは、比較を長引かせたコストとして実際に経験したことです。

土地を探している途中、「ここがいいね」と夫婦で話していた土地がありました。ところが次の打ち合わせのときには、もう売れていました

家づくりは、建てる会社を決めるのと土地を決めるのが同時に進みます。ハウスメーカーの比較に時間をかけている間も、土地のほうは待ってくれません。しかも打ち合わせのハウスメーカーが増えるほど一巡するのに時間がかかるので、このリスクはまわる数に比例して上がっていきます

「じっくり比べたい」と「いい土地を逃したくない」は、正直なところ相反します。だからこそ、比べる時間を延ばすのではなく、比べ方そのものを変える必要がありました

展示場は減らせても、ゼロにはできない

回る数を減らす話をしてきましたが、ゼロにはできないと考えています。理由は、資料では判断できない情報があるからです。

実際に立ってみて初めて分かったのは、天井の高さ、廊下の幅、キッチンに立ったときにリビングがどう見えるか。このあたりは、間取り図を何時間眺めても分かりませんでした。逆に言えば、展示場で見るべきなのはこの3つくらいで、標準仕様や価格帯は資料でも分かります。

だからこそ「回るハウスメーカーの数」は減らせても、ゼロにはできません。展示場は「実物でしか分からないもの」に絞って使う——これが、回る数を減らしても情報量を落とさないための考え方でした。

回る会社を増やしても、決め手は増えなかった

「もっと回れば、もっといい会社が見つかったのでは」——これは今でもたまに考えます。ただ、正直なところ回る会社を増やしても決め手は増えなかったと思っています。

3社を回って分かったのは、カタログのスペックでは差がつかないということでした。どの会社も自社の強みを説明してくれますし、素人にはその優劣を判断できるほどの知識がありません。耐震性能も断熱性能も、聞けばどこも良さそうに聞こえます。

では何で決まったかというと、最後は「この担当者に任せられるか」でした。返信の早さ、押し売りをしてこないこと、土地探しにも付き合ってくれたこと。会社の性能比較ではなく、人の部分で決まっています。

これは10社回っても同じだったと思います。むしろ回る会社が増えるほど、担当者と関係を作る前に次へ行くことになるので、判断はしにくくなったかもしれません。「もっと見れば正解が見つかる」という考え方は、我が家には当てはまりませんでした

もっとも、決めたあとにまったく後悔がなかったわけではありません。ユニット工法で結局どこに何が置けなかったのか、C値はいくつだったのか——住んで5か月で分かったことはセキスイハイムで後悔したこと|住んで5か月の本音に正直に書きました。

結局、ハウスメーカーは何社見ればいい?我が家の答え

ここまでの経験をふまえた、我が家なりの答えです。

展示場に行って打ち合わせまで進めるのは、共働きなら3社くらいが現実的な上限だと思います。これは「3社がベストだから」ではなく、それ以上は物理的に回れないからです。守れない目標を立てても、結局どこかで妥協することになります。

ただし、ここで大事なことがあります。「足を運ぶ数」と「資料を集める数」は、まったく別の話だったということです。

我が家はこの2つを無意識に同じものとして扱っていました。「3社しか回れない」=「3社しか比べられない」だと思い込んでいたんです。でも実際は、資料や概算プランを取り寄せるだけなら、家にいながらもっと多くの会社を並べられました。

「何社回るか」と「何社から資料を集めるか」を分けて考える。展示場は体力と日程の限界で決まりますが、資料と概算プランを並べる会社の数はそれとは別に増やせます。我が家はここを同じものだと思い込んでいました。

いま戻れるなら|「足を運ぶ数」と「資料を集める数」を分ける

もし契約前の自分に一言だけ伝えられるなら、これを言うと思います。

「展示場を回るのは3社でいい。ただ、資料と概算だけはもっと多くの会社から集めておけ」

理由は、住んでみて痛感したからです。我が家は建物総額を出せる立場になった今でも、その金額が高かったのか安かったのか判断できません。比べる相手がいないからです。建物総額3,917万5,900円と値引き474万の内訳はセキスイハイムの値引き474万|総額と坪単価を全公開に1円単位まで出しましたが、それでも妥当だったのかは分かりません。間取りの制約についても同じで、他社の提案と並べていれば「うちはこれでいい」と納得したうえで選べたはずでした。

当時の我が家に「もっと展示場を回れ」と言っても、それは無理だったと思います。時間も体力も本当に足りていませんでした。でも、複数社の資料や間取りプランをまとめて取り寄せられる手段があることを、あのときの我が家は知りませんでした。1社ずつ4回フォームを入力していたくらいなので、知っていたら使っていたかもしれません。

それに、事前に資料を集めておく効果は「比べられる」だけではありません。打ち合わせそのものが早く進みます。

会社ごとの特徴や標準仕様をある程度わかったうえで席に着ければ、その場で一から説明を受ける時間を減らせます。逆に何も知らずに行くと、最初の1〜2回は「説明を聞く回」で終わってしまいます。打ち合わせの回数が減れば、そのぶん土地を逃すリスクも下がる——事前準備は、比較の質だけでなくスピードにも効いてくるということです。

契約前にしかできないこと
①複数社の間取りプランと概算を並べる
②展示場は実物でしか分からない点(天井高・廊下の幅・キッチンからの視線)に絞って見る
③土地は待ってくれないので、比較は「延ばす」より「並行させる」
④金額は1社だけ見ても高いか安いか判断できないと知っておく

まとめ|「何社見るか」より「何社と比べるか」

共働きで4社に資料請求し、3社を回って1社と契約した我が家の結論です。

  • 展示場に行って打ち合わせまで進めるのは、共働きなら3社くらいが現実的な上限。1社につき打ち合わせ3〜5回がぶら下がる前提で数える
  • 展示場はゼロにできないが、見るべきは実物でしか分からないもの(天井の高さ・廊下の幅・キッチンからの視線)に絞れる
  • 回る会社を増やしても決め手は増えない。カタログでは差がつかず、最後は担当者で決まった
  • 比べている間に、いいと思った土地は売れる。回る数が増えるほど一巡に時間がかかり、このリスクは上がる
  • 「足を運ぶ数」と「資料を集める数」は別物。ここを分けるだけで、比較できる会社は増やせる
  • 金額が妥当かどうかは、比べる相手がいないと最後まで判断できない

家づくりを終えて振り返ると、後悔したのは「3社しか回れなかったこと」ではありませんでした。回れないことを理由に、比べること自体をあきらめてしまったことのほうです。

これから家づくりを始める方には、時間がないなりの比べ方があるということだけ、頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

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