インナーバルコニーは狭くて大丈夫?後悔しない広さの目安

新築準備・家づくり

「インナーバルコニー、狭くしても大丈夫かな……」「コストや掃除を考えると小さくしたいけど、後悔しない?」。間取りの打ち合わせで、そんなふうに迷っていませんか。

結論からお伝えすると、用途をしぼれば、インナーバルコニーは最低限の広さで大丈夫です。我が家は「布団が干せるだけ」の約2畳にしましたが、住んでみて「むしろ最小限にして正解だった」と感じています。

セキスイハイムで注文住宅を建てた我が家も、共働きで外干しはほぼしない前提だったので、バルコニーを「なし」にするか最後まで迷いました。それでも最低限だけ残した理由と、実際に住んで分かった本音をこの記事にまとめます。

「ベランダ・バルコニーを作るか作らないか迷っている」「作るとしても、何を目安に広さを決めればいいか分からない」——そんな方の判断材料になればうれしいです。

「バルコニーいらない」が増える今、あえて最小限つけた我が家

いま注文住宅では「バルコニーなし」が珍しくなくなっています。

ドラム式洗濯乾燥機の普及で、洗濯物を外に干す機会は年々減っています。それにともなって、ベランダ・バルコニーをつけない注文住宅も増えてきました。「使わないスペースにお金と掃除の手間をかけたくない」という考え方は、とても合理的だと思います。

実際、バルコニーをなくすメリットとしてよく挙げられるのは次の3つです。

  • 掃除やメンテナンスの手間が減る
  • 建築コストが下がる
  • 外からの侵入経路が減り、防犯上の不安が減る

我が家もドラム式導入で外干しゼロの前提だったので、正直「なし」でもよかったんです。それでも「なし」ではなく「最低限だけつける」を選びました。その理由からお話しします。

我が家が約2畳のインナーバルコニーにした2つの理由

決め手は「布団の天日干し」と「寝室の閉塞感」でした。

①布団を「干すだけ」の日があるから

我が家では、布団を丸洗いしたいときはコインランドリーを使っています。ただ、洗うほどではないけれど「今日は天気がいいから、お日様に当てたいな」という日が、どうしてもあるんですよね。

湿気を飛ばしてふかふかにしたい。あの干したての気持ちよさだけは、乾燥機では代えがきかない——。そこで「布団1枚が干せる広さだけあればいい」と割り切り、干せる最低限のサイズでインナーバルコニーを残しました。

②寝室の閉塞感を減らしたかったから

もうひとつの理由が、寝室の開放感です。バルコニーへつながる大きな窓があるだけで、壁に囲まれた寝室の閉塞感がぐっとやわらぎます。外への「抜け」があると、同じ広さでも部屋の感じ方が変わるんです。

デメリットの多さも調べたうえで、「用途は布団干しと採光だけ。だから最低限」。これが我が家の出した答えでした。広さは布団1枚を干して人がひとり動けるくらいの約2畳です。

住んでみて「最小限で正解だった」と実感したこと

入居1週間で、手すりが砂ぼこりで真っ黒になっていました。

①掃除の大変さは想像以上だった

バルコニー不要論でよく言われる「掃除の手間」。正直、住むまでは半信半疑でしたが、これは本当でした。入居からわずか1週間、なんとなく手すりまわりを拭いてみたら、雑巾が砂ぼこりで真っ黒。屋根のあるインナーバルコニーでも、砂や土ぼこりは容赦なく積もります。

このとき心から思いました。「広くしなくてよかった」と。約2畳ならサッと拭いて掃いて数分で終わりますが、これが広いバルコニーだったら……と考えるとぞっとします。

②コスト差は外壁次第。我が家は10万円も変わらなかった

「バルコニーをなくせば数十万円浮く」とよく言われますが、我が家の場合、見積もりでの差額は10万円もありませんでした。タイル外壁だったことが大きいようで、コスト差は外壁材やハウスメーカーの仕様によって大きく変わるのが実際のところです。

「なくせば絶対安くなる」と思い込まず、自分の家の仕様で見積もりを取って比べるのがおすすめです。

狭くても残すなら知っておきたいデメリット・注意点

小さくても、バルコニーがある以上の注意点は残ります。

  • 洗濯物を大量に干すことはできない:約2畳では家族全員分の外干しは無理。外干し中心の生活なら、この広さはおすすめしません
  • 防犯面の対策は必要:バルコニーは外からの侵入経路になりえます。狭くても「ある」以上、心配な方は防犯カメラやセンサーライトなどの対策を
  • 掃除ゼロにはならない:最小限でも砂ぼこりは積もるので、定期的なひと拭きは必要
  • 防水などのメンテナンスコストはかかる:面積が小さいぶん抑えられるものの、ゼロにはなりません

インナーバルコニーを狭くする前に確認しておきたいこと

  • 洗濯物の外干しは本当にしない生活か(乾燥機・室内干しで回るか)
  • 布団を干すなら「布団◯枚+人が動ける幅」があるか
  • 防犯対策(カメラ・センサーライト等)をどうするか
  • コスト差は自分の家の外壁・仕様で見積もり比較したか

洗濯は「外干しゼロ」でも困らない仕組みにした

バルコニーを布団専用にできたのは、洗濯を家の中で完結させたからです。

我が家は夫婦2人暮らしですが、お互いの仕事着もあるので、洗濯物は実質1日4人分ほど出ます。それでも洗濯10kg・乾燥7kgのドラム式洗濯乾燥機のおかげで、入居から外干しは一度もゼロのまま。バルコニーに洗濯物を干す前提がないから、布団1枚ぶんの広さで足りるわけです。

とはいえ「乾燥が間に合わない日があったら?」という不安は残ったので、保険として天井付けの昇降式室内物干し(ホスクリーン)を3か所に設置しました。

寝室の天井に設置した昇降式室内物干し(ホスクリーン)に布団カバーを干している様子
我が家の天井付け室内物干し。乾燥機NGの衣類はここに干しています

今は、ニットなど乾燥機にかけられない衣類をここに干して対応しています。使わないときはポールを外して天井すっきり。おかげで「外に干せないと困る」という場面は一度もありません。外干しをやめた経緯は新築で外干しゼロ生活をはじめた話で詳しく書いています。

バルコニーは作る?作らない?後悔しない広さの決め方

「作るかどうか」も「広さ」も、「何に使うか」から逆算すれば自動的に決まります。

  • 布団の天日干しだけ→ 布団1枚+人が動けるスペースで約2畳あれば十分(我が家はこれ)
  • 洗濯物も外干ししたい→ 竿2本ぶんの奥行きと幅が必要。中途半端な狭さが一番後悔しやすい
  • 外干しも布団干しもしない→ 思い切って「なし」も立派な選択肢

逆にいちばん危険なのは、「なんとなく広めにつけておく」こと。使わない面積は、掃除とメンテナンス費用だけが積み重なっていきます。なお、布団のダニ対策や雨の日のケアは布団乾燥機に任せるのも手です。詳しくは布団乾燥機は必要?効果・メリットとおすすめな人を解説をどうぞ。

広さ決めの合言葉は「用途から逆算」です。

  • 布団の天日干しだけ→約2畳で十分
  • 外干しもするなら→竿2本ぶんを確保(中途半端が一番後悔)
  • 何もしないなら→「なし」も正解

まとめ|用途をしぼれば、インナーバルコニーは狭くて大丈夫

インナーバルコニーは、広ければ便利というものではありませんでした。我が家の結論はこうです。

  • 外干ししないなら、バルコニーは「なし」か「最低限」で十分
  • 布団の天日干しだけなら約2畳(布団1枚ぶん)が目安
  • 掃除の手間は想像以上。狭くしたことを住んでから実感する
  • コスト差は外壁しだいなので、必ず自分の家の仕様で見積もり比較を
  • 狭くても防犯対策と定期的な掃除は忘れずに

「みんないらないって言うから」でも「あった方が安心だから広めに」でもなく、わが家の使い方に合わせて広さを決める。これが、住んでから後悔しないいちばんの近道だと思います。この記事が、あなたの家づくりの参考になればうれしいです。

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