セキスイハイムで後悔したこと|住んで5か月の本音

新築準備・家づくり

「セキスイハイムで建てた人は、何を後悔しているんだろう」——契約が近づくほど、気になるところだと思います。

我が家は2026年3月に、セキスイハイムの鉄骨系(ユニット工法)で建てた家に入居しました。5か月暮らしてみて、はっきり後悔しているのはこの3つです。

①間取りに制限がある。ユニット工法なので、置きたい場所に置けないものがありました(インナーバルコニーの位置・浴室の向き・床下収納)
②気密は木造の高気密住宅ほどではない(我が家のC値は1.98)
③この金額が妥当だったのか、いまも判断できない

どれも契約前に知っておきたかったことです。順番に、我が家の数字とあわせて正直に書きます。そのあとで、セキスイハイムに限らず起きる後悔も8つまとめました。こんな方に読んでいただけたらうれしいです。

  • セキスイハイムを検討していて、悪い面も知っておきたい方
  • いま1社と話が進んでいるけれど、これで決めていいのか迷っている方
  • ユニット工法で何ができて何ができないのかを知りたい方

後悔①ユニット工法なので、間取りに制限がある

住むまでピンときていなかったのが、ここです。

セキスイハイムの鉄骨系は、工場で作った箱(ユニット)を現場で組み合わせて家にします。品質が安定する、雨に濡れずに建つ、工期が短い——これは実際に大きなメリットです。ただしその裏返しとして、箱の枠組みをまたぐような配置は通りません。打ち合わせで「ここにこうしたい」と言っても、構造上できないという答えが返ってくる場面が何度かありました。

インナーバルコニーは「この位置に」が通らなかった

我が家はインナーバルコニーを希望していましたが、当初考えていた位置には設けられませんでした。ユニットの割り付け上そこには置けない、という理由です。最終的には別の位置に約2畳で収まり、住んでみるとむしろ狭くして正解でした。その理由はインナーバルコニーは狭くて大丈夫?後悔しない広さの目安に書いています。ただ「置きたい場所に置く」ができなかったのは事実です。

お風呂も、置きたい向きにはできなかった

浴室も同じでした。この向きで置きたい、という希望が構造の都合で通らず、提案された配置に合わせる形になりました。

そもそもセキスイハイムの浴室はサイズも独自規格で、決められた中から選ぶことになります。我が家は最大の1721を選びましたが、1721にすると棚が仕様上どうしても外せないなど、細かいところでも「選べない」場面がありました。ちなみに標準から1721に上げるのにかかったのは62,000円。この金額とサイズの選び方はセキスイハイムのお風呂は標準で十分?1721にした本音に書いています。

床下収納はユニットの継ぎ目に置けない

間取りそのものではありませんが、床下収納も同じ制約を受けました。ユニットとユニットの間には設けられないので、「ここが便利」と思った場所に置けるとは限りません

誤解のないように書いておくと、間取りがまったく自由にならないわけではありません。20畳のLDKも、夫婦それぞれの書斎も希望どおりに取れています。ただ「どこでも好きなように」ではなく、箱の中で組み替える設計になる——これは契約前に理解しておきたかったところです。

後悔②気密は、木造の高気密住宅ほどではない

数字の話をひとつ。我が家のC値は1.98でした。

C値は家にどれくらい隙間があるかを表す数値で、小さいほど隙間が少ないことを意味します。ただ「1.98」と言われても、多いのか少ないのか分かりませんよね。比較できる数字を並べます。

C値出どころ
我が家(セキスイハイム・鉄骨系)1.98実測値
一条工務店(木造)0.59公式サイトの「平均実測値」
旧・次世代省エネ基準(寒冷地)2.02009年に削除された基準
旧・次世代省エネ基準(その他の地域)5.02009年に削除された基準

ここで知っておきたいのが、いまの国の省エネ基準に、C値の規定はないということです。かつての次世代省エネルギー基準には寒冷地2.0・その他の地域5.0という数字がありましたが、2009年の改正で気密の基準そのものが削除されました。つまり「高気密」に公的な線引きはなく、各社が自主的に公表している数字を見比べるしかありません。そのうえで我が家の1.98を置くと、気密を売りにしている木造の一条工務店(公式の平均実測値0.59)とは3倍以上の差があります。鉄骨のユニット工法という構造上、ここは仕方のないところです。

ただ、住み心地が悪いかというと、そうではありません。我が家は断熱等級6で窓は3枚ガラス。夏の日中でもエアコンは5〜10分あれば効きますし、アパート時代の1時間とは比べものになりません。快適エアリーを入れずにエアコン3台で暮らしていますが、それで足りています。夏に暑いと感じるのは階段と書斎の2か所だけ——不採用にした判断がどうだったかはセキスイハイムで快適エアリーなし|エアコン3台の暮らしに書きました。

断熱と気密は別の指標で、暮らしの体感にはどちらも効いてきます。断熱は熱の伝わりにくさ、気密は隙間の少なさ。我が家は断熱等級6と3枚ガラスの窓がある一方、気密は数字として木造に譲る——という組み合わせです。それでもエアコンの効きで困ったことはありません気密の数値だけで住み心地が決まるわけではないというのが、住んでみての実感です。ただし、カタログの「断熱等級6」を見て気密も同じだと思い込むと、あとで話が食い違います。この2つは分けて確認しておくべきでした。我が家がまさにそうでした。

後悔③この金額が妥当だったのか、いまも分からない

3つめは、正直いちばんモヤモヤが残っているところです。

我が家の建物総額は3,917万5,900円(36.48坪)。値引きは5本で474万1,000円入っています。数字だけ見れば、しっかり引いてもらったように見えます。

でも、この金額が高かったのか安かったのか、いまも判断できません。比べる相手がいないからです。値引き額が大きいことと、最終的な金額が適正であることは、別の話ですよね。建物総額3,917万5,900円の中身と、値引き474万の内訳セキスイハイムの値引き474万|総額と坪単価を全公開で1円単位まで出していますが、それでも「で、これは妥当だったのか?」という問いには自分で答えられませんでした。

誤解のないように付け加えると、セキスイハイムが高いと言いたいわけではありません。高いか安いかを判断する材料を、自分が持っていなかったという話です。

ここからは、セキスイハイム関係なく後悔した8つ

ここまでがユニット工法や我が家の契約にひもづく後悔でした。残りは、どのハウスメーカーで建てても起こりうる、いわば「図面では気づけなかった」系の後悔です。まとめてご紹介します。

  • コンセントの高さを指定し忘れた……カップボードのコンセントが思ったより高い位置に。ただ住んでみると家電を置くと自然に隠れて、そこまで気にならなくなりました。打ち合わせで受けたショックのわりに、慣れるものだなというのが正直なところです
  • 北側の窓をなくしすぎた……断熱等級が下がると言われて窓を減らしたのですが、北側は昼間でも電気が必須の暗さに。小さくても採光用の窓は残すべきでした
  • 階段下トイレの圧迫感……広さは足りているのに、天井が低いぶん狭く感じます。図面ではなく実物で体験してから決めるべきでした
  • 洗面台の鏡の高さを指定し忘れた……取り付け完了の連絡で気づきました。壁紙を剥がさないと直せないとのことで断念しています
  • ゴミ箱スペースが想像より狭かった……置けるけれど蓋が開かない。サイズは確認していたのに、使う動作までは想像できていませんでした
  • 階段をセンサーライトにすればよかった……夜中にスイッチを押すのが地味に面倒です。最初から設計に入れておけばよかったところ。詳しくは人感センサーのおすすめ場所にまとめました
  • 土地の電波を契約前に確認しなかった……家の中でスマホの電波が弱い場所があります。テレワークが多い方は現地で確認を
  • 虫の多さは周辺環境で決まる……真横が公園なので、想像以上に虫が多い環境でした。今は防虫スプレー・虫コナーズ・室外機の防虫キャップでだいぶ落ち着いています

並べてみると、どれも「図面では問題なさそうに見えたのに、実物や実生活で違った」というパターンです。細かい部分ほど、使っている場面を具体的に想像して確認するのが効きます。

図面で決めた場所は、その動作まで再現して確認する。コンセントは家電を置いた状態で、鏡は座った姿勢で、ゴミ箱はフタを開けるところまで。我が家の後悔8つは、これをやっていれば防げたものばかりでした。

5か月住んで、いちばんの心残りは「比べなかったこと」

ここまで書いてきて、自分でも改めて思ったことがあります。

ユニット工法の制約も、C値も、金額も、どれも「他社と並べていれば、納得して選べた」話なんです。ユニット工法で置けないものがあると分かっていれば、それを承知のうえで選べました。気密の数字も、他社の数字と並べていれば「うちはこれでいい」と決められたはずです。金額にいたっては、比較なしに妥当かどうかを判断する方法がありません。

つまり我が家が後悔しているのは、セキスイハイムを選んだことではなく、選ぶときに比べなかったことでした。

我が家が資料を取り寄せたのは4社。当時は一括で請求できるサービスがあることを知らず、1社ずつ個別に申し込みました。そこから実際に展示場へ足を運び、打ち合わせまで進めたのは3社です。共働きで夫婦そろって動ける日が限られていたので、正直それが限界でした。

正直に言えば、当時の我が家に「もっと展示場を回れ」と言っても無理だったと思います。共働きで、時間も体力も足りていませんでした。ただ、家にいながら複数社の資料や間取りをまとめて取り寄せる手段があることを、あのときの我が家は知りませんでした。知っていたら使っていたかもしれません。そこだけが、いまも心残りです。

では、何社まで回れば「比べた」と言えたのか。共働きで現実に回れるのは何社までなのか、そしていま戻れるなら何社にするかハウスメーカーは何社見る?4社に資料請求した本音で書きました。

契約前にしかできないのは「複数社の間取りと概算を並べて見ること」です。展示場を何社も回れなくても、資料と間取りを取り寄せて並べるだけなら、共働きでもできました。我が家はその手段を知らないまま決めてしまいました。

まとめ|セキスイハイムで後悔している3つと、それ以外

セキスイハイムで建てて5か月、後悔していることを正直にまとめます。

  • ユニット工法なので間取りに制限がある。インナーバルコニーの位置、浴室の向き、床下収納の場所が希望どおりにいかなかった
  • 気密(我が家はC値1.98)は木造の高気密住宅ほどの数値ではない。ただし断熱等級6で暮らしの体感は良好
  • 建物総額3,917万5,900円が妥当だったのか、比べる相手がいないので判断できない
  • そのほかの後悔8つは、どのメーカーでも起こる「図面では気づけない」系
  • いちばんの心残りは、家の仕様ではなく他社と比べずに決めたこと

家そのものには満足しています。夏の電気代も想像より安く収まっていますし、担当者の方にもよくしてもらいました。それでも上の3つは、契約前に知っていれば選び方が変わったかもしれないものばかりです。

これから検討する方には、契約前にしかできないこと——複数社の間取りと概算を並べてみること——だけは、ぜひやっておいてほしいと思います。

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